物語の始まり

アウェーってなんだろう。関ジャニ∞にとってのホームって、いったいどこなんだろう。そこまで考えて、これまで関ジャニ∞が立ってきた場所は、むしろアウェーのほうが多かったのではないかと思った。そうやって叩き上げられてきたグループだったよなぁと、今回のフェス参加を特別視したい気持ちと、関ジャニ∞が飛び込んできたこれまでのすべての挑戦を尊びたい気持ちとの間でゆらゆら揺れている。

 

 アウェーがどうとかホームじゃ意味ないとか、そういう勝負に出てるのはわかるしその通りだと思うけど、出演者のみなさんが気にして野次ってくれたりするのは、それは受け入れていいホーム感なんじゃないかなぁと思う。それだけではかれるものじゃないけど、意外と敵だらけじゃなかったなっていう自信になるのもそれはそれでいいなと思う。どちらにせよ、野次もネタも悪意も冷やかしもなにもかも全部モノにしたらいい。関ジャニ∞は今や「ただの」「ようわからん」ジャニーズじゃない。「あの」関ジャニ∞がジャニーズなのにフェスに出る、それだけの認識でも大きな違い。バンドやってるジャニーズだって胸張ってステージに立てばいい。関ジャムが関ジャニ∞にくれたものが本当にあるかどうか、試せばいい。フェスに出た結果がすぐに出なくてもいいし、バンドとしての成功が関ジャニ∞のすべてじゃないと思うから、成功も失敗も勝ちも負けもなく、ただただ全力をぶつけてほしい。この経験がこの先どうなるかじゃなくて、この経験から始まるなにかがきっとあると信じたい。ここが「物語の始まり」になるかもしれない。

 

関ジャニ∞のバンドの終着点ってどこなんだろうって考えたけど、すぐに、終着点なんていらないじゃないって思った。目標はあったほうがいいのかもしれないけど、バンドとしての目標じゃなくて、関ジャニ∞としての目標のひとつとして組み込まれてるものでいいんじゃないかって、今は思う。以前なら「これは誰のやりたいことなんだろう」と悶々と考えたかもしれないけど、今は不思議とそうは思わない。あれもこれも「関ジャニ∞」のやりたいことなんだろうなと思える。関ジャニ∞の総意が見える。足並みが揃ってるな、と素直に、こころからそう思う。

 

このタイミングで投げかけたひとつの波紋がどんな輪になって返ってくるのか・・・それが本当に楽しみ。2016年はあまり振るわなかったというか、横ばいだったというか、そういう売り方をされなかったというか・・・でも、そこで立ち止まってたぶんのありあまるエネルギーをこれから爆発させてくれそうな2017年は本当に楽しみしかない。

 

 

 

ここをホームにしてあげるなんて、そんな気はない。なんなら応援しにいくつもりもない。ちょっとのがんばれ!をにじませながら、わたしがこの目で見たいだけ。関ジャニ∞の本気の「試合」を、ただただ観戦したいだけ。販促上等!殴り込み上等!ここまで積み重ねてきたものがたしかに翼だったってこと、等身大の関ジャニ∞で証明してほしい。