「俺たちの家」

ViViの梅佳代さんグラビア「俺たちの家」のテキストを読んだ。その中でエイトは「アイドルグループというよりはひとつの家族のよう」だと表現されていた。

 

個人的に、わたしは自分の家族とはややいびつでぎこちない付き合いをしており、家族全体を眺めてみても、どうしてもしっくりこない感覚がいつまでたっても拭えない。だからだとは思うけど、わたしは家族の生き生きしている瞬間や、楽しいと思うことをあまり知らない。たぶん、家族というものに対する価値観みたいなものがずれていて、わたしは「家族」に対してあまり丁寧ではなく誠実でもなく、どちらかというと得意ではない。

 

関ジャニ∞はもちろん本物の「家族」ではない。だけど、だからこそ「家族」のようになろうとして、いや本当は「家族」でなくてもよかったのかもしれないけど、この関係をどうにかしないと「やっていけない」と考えたときに、これからも「関ジャニ∞」を続けていくための選択肢として、「家族のような関係」という究極にたどり着いたのかなと思う。そのためにお互いがお互いをわかり合おうと、見えているところも見えにくいところも見たくないところも真摯に見つめ合い続けた結果、家族という血の繋がりに相当しうるなにか別の、それでいて濃厚で特別な慈愛に満ちた唯一無二の関係を築くことができたのではないかと思う。

 

わたしにとっての家族というものは決して「いいもの」ではない。だけど関ジャニ∞が家族然としている雰囲気や風景は、それはとても「いい」ものだと思う。家族というものに苦手意識を抱いているわたしは関ジャニ∞という「家族」にあこがれとときめきを感じている。それとは別に、関ジャニ∞の、「個」でいるために「全」を慈しみ、縋り付かずにはいられない不安定だからこそその手に力を込めてしまう繋がりへのこだわりを、わたしはとても愛おしく思う。そんなゆらぎの上で今日も関ジャニ∞は繋がっているのだと思うと、いじらしさとせつなさで胸がいっぱいになる。家族っていいものなんだなぁと、関ジャニ∞を見ていると、素直にそう思える。それだけで今はじゅうぶんで、この上なく幸せなのです。